システムトラスト、「IBM iに強いシステムインテグレータ」の経験とノウハウが、ここに来て新たな案件獲得の原動力に

豊富なRPG技術者と開発力
多彩なソリューションとの連携

システムトラストは1990年に設立して以来、中部地方をベースに、「AS/400に強いシステムインテグレータ」として活躍の場を広げてきました。

今もその強みは変わりません。ユーザー側はもちろん、高齢化や若手人員の不足など、さまざまな理由でベンダー側のRPG技術者にも減少傾向が見られるなか、「IBM iに強いシステムインテグレータ」を標榜するノウハウとスキル、そして豊富なRPG技術者が在籍するという同社の強みはここに来て、さらにこれまで以上の強みを発揮するようになっています。

システム全体に関わるさまざまな課題の調査・分析、改善アプローチの提案、経営戦略に沿った中長期情報システム化計画の立案、全体のプロジェクト・マネジメント支援。そしてシステムの本稼働後はアプリケーションの保守・運用やヘルプデスクまで、長い期間にわたってユーザーのIT環境をトータルに支援していきます。

また必要に応じて、ソリューションやツール、パッケージ製品の導入を実現しています。

たとえばRPAツールの「WinActor」、音声認識エンジンを利用して音声ファイルをテキストに変換する「VOTEX」、AIとIoTを組み合わせた「RoBoHoN」、防犯カメラによる不審者事前検知システム「DEFENDER-XTV」、物流業務のハンズフリー化を実現する音声システム「Vocollect Voice」、IBM iのプリンティングソリューション「UT-400-iPDC」などを利用して、業務の効率化や生産性の向上、セキュリティ対策の強化、業務改善などに役立てています。

さらに最近では、セキュリティソリューション「LANSCOPE」などを提供するMOTEXとタッグを組み、IT環境全体のセキュリティ強化にも力を入れています。

他サーバーからの移行案件
IBM iでの大規模再構築案件が増加

IBM i人材の育成にも、積極的に取り組んでいます。

同社では新入社員は基本研修としてILE RPGのトレーニングを受け、それからJavaやPHPなどオープン系の開発言語を習得していきます。ですから同社の技術者は全員が、RPGの開発ノウハウとスキルを身に付けているわけです。

こうした取り組みによりユーザーから高い信頼を得て、同社のユーザーは長期にわたり、IBM iアプリケーションの開発・保守・運用を委託する一方、最近では大規模な再構築案件や、他サーバーからの移行に関する新規案件が増えつつあるようです。

「IBM iの運用歴の長いお客様は、レガシーアプリケーションの今後の運用、社内開発人材の不足、新規の業務要件への対応といった数々の課題を抱えつつ、DXという言葉が象徴するように、今後のビジネスにITを積極的に活用するためのシナリオをどう描けばいいのか、悩まれています。そこでIBM iを継続しつつ、基幹システムを抜本的に再構築したいというご要望、あるいは他サーバーからIBM iへ移行して、新規にシステムを構築したいというご依頼が、ここ数年、急速に増えています」(中浦正浩代表取締役社長)。

中浦 正浩氏

たとえば東海地方に本社を置くあるメーカーは、国産メインフレームに起点を置く膨大なCOBOLプログラムをオープン系サーバー環境で運用していました。

しかし新規要件への対応が難しいプログラム構造、開発人員の不足、ドキュメントの紛失によるシステムのブラックボックス化、そしてOSのバージョンアップに伴う定期的なアプリケーション改修といった問題に悩んだ結果、同社の支援を得てIBM iへ移行し、ILE RPGで全面的にシステムを再構築することになりました。

このケースでは、COBOLプログラムをストレートコンバージョンしてIBM iで運用する案も検討されましたが、長年の運用で肥大化したプログラムをスリム化するとともに、今後の業務改革や新たな業務要件への対応を可能にすべく、全面的にILE RPGでの再構築を決断されたようです。

もちろん現行環境の調査・分析から、システムの企画・開発・保守運用まで、システムトラストがトータルに支援することを前提にした決断です。

またやはり東海地方に本社を置く大手量販店のグループ会社では、IT人員を限りなくゼロにして、社内のIT部門のスリム化を図ろうと、IBM i上で稼働するアプリケーションの開発・保守運用、ヘルプデスク、PCサーバーやネットワーク、PC端末に至る社内IT業務の一切をシステムトラストへ委託することを決定しました。つまりIT部門を丸ごと、同社へ委託しようというわけで、現在移管作業を進めている最中です。

こうした新規案件、再構築案件はここ数年、確実に増えてきたといいます。

「ユーザー側もベンダー側も、RPG技術者の減少が指摘されるなか、IBM iに強く、RPG技術者が多く在籍する当社の強みがあらためて注目され、お客様の信頼を勝ち得ているのだと考えています。今後も変わらず、IBM iに強いシステムインテグレータとして、お客様の課題解決をご支援していくつもりです」(中浦氏)。